ヒアルロン酸とは
体を構成する重要な成分
関節痛の改善に役立つ成分として注目を集めているヒアルロン酸は、もともと美容の分野で知られていました。肌の弾力や潤いを維持し若々しい状態を維持できることから、アンチエイジングの分野で特に活用されています。しかし、このヒアルロン酸は皮膚だけでなく、目や脳、関節液、そして関節部分の軟骨にも含まれ、重要な構成要素となっています。そのため、おもに軟骨の磨り減りによって生じる関節痛対策でも大きな役割を果たします。
皮膚や軟骨に含まれていることからもわかるように、もともと体内に存在している成分のため、サプリメントなどで摂取してもアレルギーの心配が少ない点も重要な特徴です。ヒアルロン酸の体内の含有量は生まれた直後から幼少期までがピークで、その後少しずつ減少していきます。とくに30代後半頃から減少が加速し、体に影響をもたらすようになります。30代後半~40代前半といえば肌の衰えや関節の痛みが気になり始める頃ですが、それもヒアルロン酸の減少が深く関わっているのです。60代になるとピークの4分の1程度にまで減少します。
ヒアルロン酸の効果と摂取のポイント
ヒアルロン酸とはムコ多糖類に含まれる成分です。その最大の特徴は優れた保水力。わずか1グラムで水分を6リットル保持することができるといわれています。それが皮膚の弾力、潤いを保つうえで役立つのですが、軟骨の保水力の維持にも役立ち、柔軟性を維持することでスムーズに関節を動かします。軟骨の磨り減りによって関節痛が進行するとクッションが失われ、関節の動きが悪くなるだけにヒアルロン酸を補うことが重要になります。
ただ、サプリメントで摂取する場合にはひとつ注意すべき点があります。まず摂取量。一日の理想の摂取量は200ミリグラム程度と言われています。充分な量を摂取できる製品を選びましょう。また、もともとのヒアルロン酸は分子量が大きく、体内に吸収されにくい難点があるため、低分子化によって吸収性を向上させた方が高い効果が期待できます。こうしたポイントを踏まえたうえでヒアルロン酸を関節痛対策に役立ててみましょう。

2015/02/15 | 関連成分
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