MSMとは
関節痛の予防・治療に注目されている成分
グルコサミンやコンドロイチンなど、関節痛の予防・改善向けに作られたサプリメントによく使用される成分にMSMがあります。まだサプリメントに使用されるようになってあまり時間が経過していないため、知名度こそありませんが、グルコサミンやコンドロイチンと相乗効果で関節痛に役立ちます。ではこの成分はどのようなものなのでしょうか。
MSNとは略称で、正式には「メチルスルフォニルメタン」と言います。ますます耳慣れない言葉ですが、じつはもともと体内に含まれている成分です。人間はもちろん、あらゆる生物に含まれており、体の骨や腱、そして軟骨を作るうえで重要な役割を担っています。
関節痛のおもな原因は加齢による軟骨の磨り減り。グルコサミンやコンドロイチンはそれを補い、軟骨の修復・再生を促す効果があるのです。MSMも同様に軟骨の修復に役立ちます。
コラーゲンとイオウ成分との関係
もう少し具体的に見ていきましょう。MSMのポイントはコラーゲンとイオウ成分との関係にあります。イオウ成分とは体内のタンパク質に含まれているミネラルの一種で、髪や皮膚、爪などの生成を促す働きがあるほか、糖質や脂質の代謝を促す役割もあります。関節痛とは直接関係がありませんが、体の老化を防ぎ、若々しい肌や髪を保つ効果があるのです。それからコラーゲン。こちらは細胞組織を健康に保つために欠かせない成分。軟骨を構成する重要な成分でもあります。MSMはこのコラーゲンの働きを活性化させる働きもあるのです。なお、野菜や穀物、乳製品など食品から摂取することも可能ですが、食事だけで充分な量を補うのは難しいとされています。それだけにサプリメントでの摂取が注目されているのです。
軟骨の修復・再生に役立ち、さらに炎症や痛みを軽減することができるとされており、変形性関節症対策にピッタリなのです。グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントで関節痛対策を行う際にはこの成分が配合されているかどうかもチェックしておきましょう。アンチエイジングや体の老化を防ぐ目的の際にも確認しておきたいところです。

2015/01/15 | 関連成分
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