コンドロイチンとの違い
似たような印象がある二つの成分
グルコサミンに関する情報を探すと、必ずといっていいほど名前を見かけるのがコンドロイチンという成分。どちらも関節痛の予防・緩和に役立つ成分として知られ、またサプリメントでも一緒に配合されているケースが多く見られます。そのため、どちらも似たような印象を受けやすく、違いがよくわからない人も多いようです。この二つの成分、確かに効果は似ているのですが、まったく異なる成分です。
コンドロイチンとの違い
では、グルコサミンはどういった点で、コンドロイチンとの違いが見られるのでしょうか。最大の違いは、そもそもの成分としての違いにあります。グルコサミンはアミノ酸の一種です。具体的には糖とアミノ酸が結びついたアミノ糖に分類されます。アミノ酸といえばタンパク質の原料であり、骨や皮膚、粘膜といった体を構成する重要な働きを担っています。また、ヒアルロン酸の原料ともなるため、摂取することで軟骨の原料となり、再生を促す作用が期待できます。
一方コンドロイチンはムコ多糖類に分類される成分です。ムコ多糖類といえば納豆やオクラ、ヤマイモといったネバネバした食べ物に多く含まれていることで有名です。このコンドロイチンは軟骨を構成する成分の一種、つまりこれが減少することで軟骨そのものも減っていき、関節痛の原因をもたらしてしまうのです。さらに軟骨の分解を進める酵素の働きを抑制する効果もあるとされ、軟骨の減少そのものを防ぐ働きもあります。
このように、まず種類が異なります。また、グルコサミンはヒアルロン酸の生成を促すことで間接的に軟骨の原料となるのに対し、コンドロイチンは直接軟骨の原料となります。グルコサミンはすでに進行してしまった関節痛の症状や痛みを和らげ、修復するのに高い効果が期待できる一方、コンドロイチンは軟骨の減少を防ぐ予防の面で役立ちます。両方の成分を併用する場合でもそれぞれの違いを把握し、自分の関節の状態を踏まえたうえで、サプリメント選びをしていくとよいかもしれません。

2014/02/09 | グルコサミンとは
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